2015年3月12日木曜日

タイトルについて


那須悠介写真展「緑の火」開催中です。
3月22日(日)までです。是非ご高覧ください!

那須悠介「緑の火」


一年ほど前のこと。オクタビオ・パスの詩集を読んでいて、詩句の断片が頭から離れなくなりました。


もしも水が火 

球形の時間の中心で

目の眩んだ

炎であるならば


(「始原に向かって」オクタビオ・パス詩集(世界現代詩文庫)小海永二訳/土曜美術社出版販売)


水が燃えるというイメージが、自分の中の何かと触れたようだけど、それが何か分からないまま一年が過ぎました。


ちょうど一年前の展示(「植物の名前」2014.3.11~)のコメントで、山に籠って石を拾っていた曾祖父について書いたのですが、それから気になって鉱物についての本などを読むようになり、今回の展示のタイトルを得ました。

これはひょっとしたら、生前に会うことのなかった曾祖父から私への素敵な贈り物では、と考えるのは出来過ぎでしょうか?

那須悠介

0 件のコメント:

コメントを投稿