2017年9月16日土曜日

上海撮影旅行日誌2日目。


島根径写真展「20170619-20_Shanghai」開催中です!
9月17日(日)までです。是非ご覧ください!

島根径「20170619-20_Shanghai」


上海二日目の朝は曇りだった。決して満足行く天候では無かったが雨が上がってくれただけでもありがたかった。

二日目は夕方には空港へ向かわなければならなかったので、時間との勝負だった。

まわれる所に限りがあったので、ここはまわろうと狙いを定めて行く事にした。

まずは昨日雨で中々うまく撮影が出来なかった南京東路から撮影を始めようと決めた。
そこから人民広場まで、初日同様、中心の路をぶったぎる縦の路をひたすら蛇行しながら歩いていった。

晴れ間も差し込むような天気に、昨日とは変わりシャッターの切る回数も増えていった。

上海の町並みはまず、大きな南京東路が伸びていて、それと垂直に交わる縦の路。そしてそこを歩いていくと、今度は南京東路と平行にさらに路。家と家の間の裏路地が現れてくる。

裏路地には鉄格子がしてあり、ナンバーキーが取り付けてあった。

確実にプライベートな空間で、きっと進入禁止。のような事が書いてある看板が貼ってあったが、昼間は生活の導線上カギはかかっていなかった。

写真を撮る人間の性か、ただの人間的な問題かは分からないが、やはりここは入って行くしかない。とビビりつつも堂々と歩いていった。

観光客などは一人もいないので、歩き始めてすぐに住人たちの視線が飛んで来たのがわかった。


しかし、とりあえず笑顔。そして、挨拶をしつつ少しずつシャッターを切った。


ただ、印象としては表通りで英語や日本語で声をかけてくる怪しい人々よりも、中国語しか話せないであろうローカルな人々の方が、言葉は分からないが、優しく温かかった。

とても印象深く残ったのは、ホームレスのお婆さんがゴミを漁っている所に、5、6才の男の子を連れたおそらく親子であろう二人が通りかかり、おもむろにポケットからお父さんが小銭を出し子供に渡すと、子供がひとりお婆さんのもとにかけより小銭を渡していた。

日本の新宿、渋谷の昼間にはまずないこの光景には少しグッと感じるものがあった。(残念ながらフィルム交換中の出来事で写真には収められなかったが、、、)

そんな事を感じつつ二日目はまず人民広場に向かって歩き、今度はそれを折り返し、外灘(ワイタン)へとむかった。

この外灘は20世紀前半に造られた西洋建築群が有名なエリアで、その外観を生かしつつ、高級ブランドや高級ホテルが建ち並ぶエリアだった。

丁度、川岸に行くと、黄浦江を挟んで対岸に、浦東(プゥドン)のビル群を臨むエリアで観光地化され整ったエリアだった。

ここは南京東路同様富裕層の中国人や海外の観光客で溢れていて、色々な光景が交錯していて人を撮る自分にとっては、面白いエリアだった。


そうこうしている間にも飛行機の時間が近づき、後ろ髪を引かれる思いのままにその場を後にし空港へむかった。


僕にとり、今回の旅行の目的は新しい世界を見る事にあった。

決して上海を撮る!とかという訳ではなく、あくまで上海で撮る写真で良かった。
自分の仕事の休み上、限られた時間ではあったが、それでも色々と感じる所はあった。

色々と大変な面もあったが、やはり海外という自分にとって未知の世界に行くという刺激は面白かった。

また違う土地にも行ってみたくなったし、もう少し違う視点で東京も撮ってみたいともおもうようになった。

まだ、自分にはここを突っ込んで撮りたい。と思う場所は海外には見つからないが、少しずつまた撮っていこうとおもう。

島根


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